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2. 【技術深掘り】AWS、KiroによるPHP→Java移行エンジンを公開

技術記事公開:10月29日|再利用可能な移行手法・実装例

Amazon Web Servicesが、AI開発環境Kiroを利用してPHPアプリケーションをJavaへ移行する技術ガイドを公開しました。

特徴は、AIにコードを一括変換させるのではなく、既存PHPの動作を仕様として扱い、Java版との振る舞いを比較することです。

共通の移行ルールと検証環境を構築することで、複数のアプリケーションに同じ移行手順を適用できます。

これはKiroの新モデル発表ではなく、10月29日に公開された新しい実装手法です。 公式出典

なぜ重要か

生成AIによるコード移行では、コンパイルが成功しても、既存システムと動作が異なる問題があります。

今回の方式は、変換結果をAIの判断だけに頼らず、既存システムとの動作比較で検証する点が重要です。

技術・実装ポイント

AWSが公開した移行手順は、準備段階を含めて次の構成です。

フェーズ処理
0PHPコードの調査・構造解析
1PHPとJavaの動作比較環境を構築
2移行ルールと差異一覧を作成
3代表的なコードでルールを検証
4Spring Bootプロジェクト生成
5データモデルをJPAへ変換
6Controller、Security、入出力層を移行
7ビジネスロジックを変換
8動作の同等性を検証して切り替え

特に重要なのが、Parity Harness(動作同等性の検証基盤)です。

text既存PHPアプリ
      ↓
テスト入力
      ↓
PHPの実行結果 ─┐
               ├─ 差分比較
Javaの実行結果 ┘
      ↑
変換後Javaアプリ

PHPとJavaに同じ入力を与え、レスポンスの差異を検出します。

さらに、移行ルールに問題がある場合は、生成されたJavaコードを個別修正するのではなく、ルールを修正して再生成します。

API・料金・利用条件

開発環境: Kiro IDE、AWS Transform。

対象技術: Laravel Eloquent、DoctrineなどのORMを解析するサンプルを公開。

Java環境: 公開例ではJava 21、Spring Boot 3.4.1、Maven、H2を使用。

料金: Kiro Freeは月50クレジット。Proは月額20ドル、1,000クレジット。AWS Transformは別途利用条件を確認する必要があります。

制約: サンプルは限定されたアプリケーションを対象としています。任意のPHPシステムを完全自動でJavaへ移行できることを保証するものではありません。

公式情報:AWS公式技術ガイド / Kiro料金表